F1技術を採用した超軽量アルミホイール「武将シリーズ」の選び方、セッティング方法、プロドライバーの実戦インプレッションを詳しく解説します。ドリフトからグリップ走行、ストリート使用まで、あなたに最適なホイールの選び方がわかります。
VALINOホイール「武将シリーズ」は、F1グランプリで2009年から2016年までホイール供給を行い、メルセデスAMG F1チームのルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグのワールドチャンピオン獲得を支えたAdvanti Racing社とのコラボレーションモデルです。世界10カ国以上の市場で流通することを想定した世界品質のグローバルモデルとして開発、製造されています。
世界最高峰のF1技術をフィードバックし、軽量・高強度・高剛性の三要素を兼ね備えた本格レーシングホイールを、世界規模の量産体制により、高品質でありながらリーズナブルな価格で提供しています。
Advanti Racingは、世界を舞台に活躍するホイール製造メーカーです。F1グランプリにおいて2009年から2016年まで8年間ホイール供給を行い、2013年からはメルセデスAMG F1チームの足元を支えてきました。2014年、2015年にはルイス・ハミルトン選手、2016年にはニコ・ロズベルグ選手のシリーズチャンピオン獲得に大きく貢献しました。
F1で培った「軽量」「剛性」「強度」を高いレベルで維持する技術が、VALINOホイールには惜しみなく注がれています。
VALINO 武将ホイールは、Advanti RACINGの最先端技術「DST(Deformation Spinning Technology)」フローフォーミング製法により製造されています。フローフォーミング製法は、鍛造ホイール成形に用いられているスピニング製法と同様の技術を使用してホイールを成形することで、鍛造成形と同じ金属組織をホイール内部に形成し、高い強度と軽量化を実現しています。
最新の設備と工数を惜しまず掛ける「DST」フローフォーミング製法を採用することで、VALINO 武将ホイールはレーシングスペックと呼ぶにふさわしい軽量かつ高強度を誇るホイールになっています。マシンのパフォーマンスに貢献する軽量化、過酷な使用条件にも耐えうる高強度、大きな入力も受け止める高剛性。ホイールに求められる三要素を兼ね備えています。
VALINOホイール「武将シリーズ」は、用途に応じて選べる多彩なラインナップを展開しています。それぞれの特徴を理解し、自分の走行スタイルや車両に合ったホイールを選びましょう。
N820はサーキット専用モデルで、一般公道での使用はできません。「軽いは偉い」というコンセプトのもと、天面だけでなく断面にも軽量を実現すべく徹底的に無駄な肉厚を削ぎ落とし、競技専用モデルとしてデザイン設計されています。17×9.5Jで8.14kgという驚愕の軽量ホイールです。
N820Sは、N820の軽量・高強度の特性を保ちながら、JWL/VIA規格に適合した保安基準適合モデルです。公道走行が可能でありながら、サーキット走行でも十分な性能を発揮します。16インチから19インチまで幅広いサイズ展開があり、86/BRZ、ロードスター、S2000、GRヤリスなど様々な車種に対応しています。
GV117Dは、DST製法を採用した高強度リムモデルです。ドリフト走行での接触にも強く、リムの変形や損傷を最小限に抑えます。D1ライツなどのドリフト競技で多くのドライバーに選ばれており、「接触してもリムが頑丈で変形しない」という実戦での信頼性が高く評価されています。
N860は、軽量性と強度のバランスを重視したオールラウンドモデルです。ストリート走行からライトなサーキット走行、ドリフト練習まで幅広く対応できる万能ホイールとして人気があります。
GV330は、VALINOホイールのエントリーモデルとして、コストパフォーマンスに優れたモデルです。初めてVALINOホイールを試したい方や、予算を抑えたい方におすすめです。
サーキット専用でタイムを狙う:N820が最適(公道走行不可)
ストリートとサーキットの両立:N820Sが最適(JWL/VIA規格適合)
ドリフト走行で接触が多い:GV117Dが最適(DST製法の高強度リム)
オールラウンドに使いたい:N860が最適(バランス重視)
コストを抑えたい:GV330が最適(エントリーモデル)
VALINOホイールは幅広い車種に対応しています。主な適合車種と推奨サイズをご紹介します。
オフセットやリム幅によって、フェンダーやサスペンションに干渉する場合があります。特にドリフト仕様では、ワイドトレッドスペーサーの使用制限(40mm以内)を考慮してマイナスオフセットのホイールを選ぶ必要があります。装着前に必ず適合を確認してください。
D1ライツやD1グランプリで活躍するトップドライバーたちが、VALINOホイールを実際に使用して感じた性能と信頼性を語ります。
D1ライツ最終戦のパドックで、実際にVALINOホイールを使用しているドライバーたちにインタビューを実施。なぜVALINOホイールを選んだのか、どんなセッティングをしているのか、実戦での使用感はどうか、リアルな声をお届けします。
動画タイムスタンプ:
前後ともにGV117Dを使用する中村選手は、「DST製法のリムが本当に強いのか」を実戦で証明しました。水曜日の走行で接触があったにも関わらず、リムは変形せず、エア漏れもビード落ちもなし。「普通だったらメロってなってる」という状況でも、GV117Dは全く問題なく使用できました。
セッティング:フロント/リア GV117D、フリムスタイル(リアは9.5J -12にスペーサー25mm)
コメント:「リムが強い製法のDSTっていうのは分かるけど本当にそうなのかねやと思いますけど、これが証拠です。普通だったらメロってなってますよ、欠けたり割れたり。これはもう物語ってます。」
セレブと呼ばれる植村選手は、前後ともN820Sを使用。選んだ理由は「軽くて性能が素晴らしいから」。特に軽さと丈夫さのバランスが気に入っており、「軽い接触でもエアが抜けてビードが落ちたりしない丈夫さ」を評価。アクセルを入れるとすぐに回ってくれる伝達の軽さも実感しています。
セッティング:フロント/リア N820S 9.5J、リアは限定カラー(マットレッド)
コメント:「軽い方がいいです。強さの限界の中で軽い方が。すぐアクセル入れると回ってくれるんでリアが。」
D1ライツで2勝を挙げ、チャンピオン争いを繰り広げる浅野選手もN820Sユーザーです。毎回北海道から遠征する中で、「値段が安い」「オフセットの選択肢が豊富」「サイズ展開が充実」という3つの理由でN820Sを選択。特に9.5J -12というマイナスオフセットのサイズが選べることが決め手になりました。
セッティング:フロント/リア N820S、フロント9.5J -12
コメント:「値段が安いのと、オフセットがいいですね。サイズ的になかなかないんですよ。このサイズってVALINOホイールしかない。軽さですね、やっぱり。軽いホイールじゃないとダメ。重いの履いちゃうとメンバー曲がっちゃうんで、この車。極力フロントは軽い方がいい。」
D1ライツ走行優勝を果たした瀬戸選手は、フロントとリアで異なる考え方でホイールを選択。フロントは「重い方が転がる」「接地感が出る」という理由で重めのホイールを、リアは「ホイールスピンを誘発しやすくする」ために軽いN820Sを選択。ローパワー車両(SR20 3037、6速ミッション)でも効率よく走るための戦略です。
セッティング:フロント重め、リア N820S(軽量重視)
コメント:「フロントは重い方が転がる、接地感が出る。リアは軽い方がホイールスピンが簡単に誘発しやすくて。少しでもホイール軽くして切りやすくする。」
重量級のソアラ(1.6トン)を駆る田山選手は、「少しでもバネ下重量を軽くする」ために17インチ 9J 0オフセットのN820Sを選択。ソアラでは19インチも履けますが、「本気で軽さを求めた」結果が17インチです。接触でも変形しない強度も実証済み。
セッティング:フロント N820S 17×9J 0オフセット、リア 18インチ
コメント:「車が重いんで少しでもバネ下重量を。道路を走っていてもまず見ないですよ、ソアラで17インチ。さっきのクラッシュでも全然変形しておりません。」
ホイールの軽量化は、車の性能向上に大きく貢献します。特にバネ下重量の軽減は、様々なメリットをもたらします。
バネ下重量が軽くなることで、エンジンパワーが効率的に路面に伝わります。回転慣性が小さくなるため、加速時の立ち上がりが鋭くなり、レスポンスが向上します。ドリフト走行では、ホイールスピンを誘発しやすくなり、パワーの少ない車両でも効率よく走ることができます。
回転慣性が小さくなることで、ブレーキの効きが良くなります。特にサーキット走行では、制動距離の短縮に直結し、ブレーキングポイントを奥にできるため、ラップタイム短縮に貢献します。
慣性モーメントが減少することで、ステアリングレスポンスが向上します。コーナリング時の向き変わりが素早くなり、より正確なライン取りが可能になります。ドリフト走行では、カウンターステアの操作が軽くなり、細かな修正がしやすくなります。
バネ下重量が軽くなることで、サスペンションやメンバーへの負担が軽減されます。特にドリフト走行での激しい接触や着地時の衝撃において、足回りの破損リスクが低減します。浅野選手が語るように、「重いホイールだとメンバーが曲がっちゃう」という問題を防ぐことができます。
ホイールの軽量化効果を最大限に活かすには、タイヤも軽量なものを選ぶことが重要です。また、適切な空気圧管理やアライメント調整も忘れずに行いましょう。軽量ホイールと適切なセッティングの組み合わせが、最高のパフォーマンスを引き出します。
ホイールの性能を最大限に引き出すには、適切なセッティングが不可欠です。車両の特性や走行スタイルに合わせて調整しましょう。
オフセットは、ホイールの取り付け面がリムの中心からどれだけずれているかを示す値です。プラスオフセットが大きいほどホイールは内側に、マイナスオフセットが大きいほど外側に出ます。
リム幅はタイヤの接地面積や挙動に影響します。タイヤサイズとのマッチングが重要です。
フロントとリアで異なる考え方でホイールを選ぶことも有効です。瀬戸選手の例のように、フロントは重めで接地感を出し、リアは軽量でホイールスピンしやすくするという戦略もあります。自分の車両特性や走行スタイルに合わせて、最適な組み合わせを見つけましょう。
オフセットやリム幅を変更する際は、必ずフェンダーやサスペンション、ブレーキキャリパーとの干渉をチェックしてください。特にドリフト仕様では、切れ角を増やす場合にテンションロッドやメンバーとの干渉に注意が必要です。
VALINOホイールを長く使うためには、適切なメンテナンスと保管が重要です。
サーキット走行やドリフト走行後は、ホイールに大きな負荷がかかっています。以下をチェックしましょう。
N820はサーキット専用モデルで、公道走行はできません。最軽量設計を追求し、17×9.5Jで8.14kgという驚異的な軽量化を実現しています。N820SはJWL/VIA規格に適合した保安基準適合モデルで、公道走行が可能です。N820の軽量・高強度の特性を保ちながら、日本の保安基準をクリアしており、16インチから19インチまで幅広いサイズ展開があります。
DST(Deformation Spinning Technology)製法は、Advanti Racing社が開発したフローフォーミング技術です。鍛造ホイール成形に用いられるスピニング製法と同様の技術を使用してホイールを成形することで、鍛造成形と同じ金属組織をホイール内部に形成します。これにより、鍛造ホイールに匹敵する高強度を実現しながら、大幅な軽量化が可能になります。GV117Dなどに採用され、ドリフト走行での接触にも強い高強度リムを実現しています。
接触が多いドリフト走行には、DST製法を採用したGV117Dがおすすめです。高強度リムにより、接触してもリムが変形しにくく、エア漏れやビード落ちのリスクを軽減します。D1ライツの中村選手や植村選手などが実戦で使用し、その強度を証明しています。また、N820Sも多くのドリフトドライバーに選ばれており、軽量性と強度のバランスが優れています。
はい、フロントとリアで異なるモデルや重量のホイールを使用することは可能です。実際に、瀬戸選手のように「フロントは重めで接地感を出し、リアは軽量でホイールスピンしやすくする」という戦略を取るドライバーもいます。ただし、安全性を確保するため、左右は必ず同じサイズ・同じモデルを使用してください。
はい、N820Sは86/BRZ専用サイズを豊富に展開しています。17×7.5J +30、17×8.0J +25/+38、17×8.5J +45、17×9.0J +38/+45、18×8.5J +38/+45、18×9.0J +45、18×9.5J +44/+49などのサイズがあり、純正ブレンボキャリパーにも対応しています(PCD100、5穴)。
ドリフト競技では、ワイドトレッドスペーサーの使用に40mm以内という制限があります。そのため、トレッド幅を広げるにはマイナスオフセットのホイールを使用する必要があります。浅野選手が語るように、「このサイズ(9.5J -12)はVALINOホイールしかない」という理由で選ばれています。また、テンションロッドとの干渉を避けるためにも、マイナスオフセットが有効です。
軽量ホイールは、バネ下重量の軽減により多くのメリットをもたらします。加速性能の向上、制動性能の向上、旋回性能の向上、サスペンションやメンバーへの負担軽減などです。浅野選手が語るように、「重いホイールだとメンバーが曲がっちゃう」という問題を防ぎ、ドリフト走行では「ホイールスピンを誘発しやすくする」効果もあります。
N820(サーキット専用)は17インチ23,200円(税込)から、N820S(保安基準適合)は16インチ22,500円(税込)から、17インチ24,600円(税込)から、18インチ28,100円(税込)からとなっています。F1技術を採用した高品質ホイールでありながら、世界規模の量産体制により手頃な価格を実現しています。特別カラー(ライムイエロー、ピンクメタリックなど)は+1,500円(税込)です。
はい、非常に重要です。プロドライバーの多くが「軽い方がいい」と答えています。植村選手は「強さの限界の中で軽い方が」、浅野選手は「軽いホイールじゃないとダメ。重いのだとメンバー曲がっちゃう」と語っています。ただし、中村選手のように「ちょうどいい重さ」を選ぶドライバーもおり、走行スタイルや車両特性に応じた選択が重要です。
N820Sの限定カラー(マットレッド、ガンメタリック、ヨーロッパチャンピオンゴールド)は、全国各地のVALINO BASE(ヴァリノベース)や公式ストアで取り扱っています。在庫状況は店舗によって異なるため、お近くのVALINO BASEへお問い合わせください。植村選手のように、限定カラーでこだわりのセッティングを楽しむこともできます。
VALINOホイール「武将シリーズ」は、F1技術を採用した超軽量・高強度のアルミホイールです。DST製法により、鍛造ホイールに匹敵する性能を手頃な価格で実現し、D1ライツやD1グランプリで活躍する多くのプロドライバーに選ばれています。
サーキット専用でタイムを狙うならN820、ストリートとサーキットを両立するならN820S、ドリフト走行で接触が多いならGV117Dと、用途に応じて最適なモデルを選ぶことができます。軽量化によるパフォーマンス向上、高強度による信頼性、豊富なサイズとカラー展開により、あなたの車両と走行スタイルに最適なホイールが必ず見つかります。
プロドライバーたちが実戦で証明した性能と信頼性を、ぜひあなたの愛車でも体感してください。